「活版印刷三日月堂」を読んで衝動買いする

読み終わって、一番最初の感想は…

「ほら、おじいさん、気が短すぎましたよ!」

この「おじいさん」はこのシリーズに出てくる主人公弓子の

おじいさんでも、私の祖父でもなく

新見南吉「おじいさんのランプ」のおじいさんだ。

時代に取り残されてしまったランプを

川につるして石を投げて割っていく…。

 

活版印刷が、ここ数年、ちょっとしたブームになっているのは

この本を読む前から知ってはいた。

その活字でへこんだところが雰囲気があって人気だというのも。

 

読んでいて、おおそうか!そうだよね!と思ったのは

年老いた職人さんが、そのへこみが人気なのを驚くところ。

裏にも印刷しないとならないので、へこんではいけないと

そこが腕の見せ所であったのに、と。

 

ストーリーは、祖父の印刷所を引き継いだ主人公の弓子が

出会う人とのエピソードで一話ごとすすむ

おもしろくて気持ちのいい小説だった。

 

ただ、私はちょっと気になったことがあった。

それは、弓子が本を印刷することにこだわっているところ。

いや、労力がかかるし~と、他人事なのに、ましてや

小説の中のことなのに、口出ししたい気分。

 

夜も寝ないで頑張らないといけないじゃないか。

体力がもたんだろう~とか

安い労働力…というものが頭に浮かぶ。

ジョバンニが活字を拾うバイトしてたけど、賃金安そうだった。。

現実だか空想だかわからないところに、迷い込んでゆく。

 

と、まぁバカなことを考えながら

前から欲しいけど躊躇していた「おとなの科学」活版印刷を買ってしまった!

 

思っていた通り、活字が印刷されるとなんともいとおしい、うれしい。

そして、思っていた通り、思いっきりめんどくさい!!!

そして、消しゴムハンコと相性ぴったり。

 

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もらいみず…の「ら」が一個しかないので、とられて、まで。。。

 

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思いっきりへこませると、活字に紙がくっついてとれないのだ。

右下のピンセット(付録ではない自前)はそれをはがすため。

行が裏返ったり、字がひっくり返ったり。

とりあえず、もうちょっと、練習しよう。

 

亥の子餅

今日は旧暦だと、十月の最初の亥の日になる。

仮名四季往来には…

 

十月の亥の日もちを食し候ば病無しといふ

此日公方家には五色のもちを用給ふ

菊もみぢを折敷と承候

 

と書いてあって、今の亥の子餅の

うりぼうをイメージしたかわいい餅菓子ではなかったようだ。

それとも、一般人はそうだったのか?

不明!

 

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売っている亥の子餅も、さまざまなので

見た目が亥の子餅になってればいいかと

さつまいもとリンゴジャムに餅粉を入れて

フライパンで焼いた。

ほんとは、それで固まるはずが、固まらなかったので

きなこにとってなんとか形作り、

シナモンで背中の縦縞をいれた。

 

ひなまつりも、端午の節句も日にちを重視して新暦で行われることが多いのに

この、亥の子の日は、新暦の11月の最初の亥の日にするらしい。

今年はお菓子屋さんでは、11月の3日を亥の日と言っていたと思う。

 

でも、このブログではこっそり旧暦で祝う運動中なので

今日にした。

 

仮名四季往来によると、十月朔日いろりをひらきてよし、と。

 

そうそう、灯油買いましたもん!と同意。

 

茶道でも、11月に炉開きしてその茶会では亥の子餅を食べるようだ。

たいてい新暦にあわせて、早め早めなのに

これだけは11月にあわせる流れがあるのが面白いと思う。

 

 

 

 

手作り 食べ物編

甘酒を作りたくて、米麹を買った。

 

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カラの湯飲みに見えるけど、甘酒。

甘い。

先日、黒豆を煮て、甘くない!と叫んでいたが

これは甘い。

甘酒の甘みはそれ自体がブドウ糖になるから甘いのだそう。

飲みすぎ注意だが、この甘みはくせになる。

 

ついでに黒豆の甘さ。

あれから、また煮たが、甘いと感じるようになった。

味はやっぱり、慣れるものなんだなぁ。

薄味を心がけようと思った。

 

甘酒ばかり、あんまり作っても、飲みすぎるかと

あとは、塩麴にした。

 

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塩麴漬け。

簡単だけど、こういうのが冷蔵庫にあると

何もなくても何とかなる安心感がある。



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先日コメントくれた、まゆちゃんのレシピで作った

スコーンになる筈だったやつ。

二重の間違いをものともせず、素朴なカントリーマアム風にできあがり

意外とおいしかった。

お菓子は分量を間違うと、大変なことになると思い込んでいたが

意外と大丈夫かも!

 

いつも使っていた電気オーブンではなく

オーブン付きレンジのオーブンの試運転中なので、火加減の仕方が

まだよくわからない。

写真を撮り忘れたシフォンケーキも、昔のレシピで焼いたのに、

ちょっと、もごもご感が…。

操作に慣れないと。

 

 

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この前拾った、シイの実。

からから煎ると、ぱちぱちはじける。

煎るだけなのに、手作りの仲間にしてしまった。

アナログ火加減操作が楽でいい!

 

ぽりぽり。

秋を感じながら、ごちそうさま。