百日紅

sarusuberi 008 九月になったのに、公園のさるすべりは、まだ花をつけている。 さすがに、百日の紅。 百日紅というと、杉浦日向子さんの「百日紅さるすべりは、作中には全然出てこないのだが 解説によると「わさわさ、もりもり」咲くのが、 このマンガにでてくる「北斎」らしいんだそうだ。 そうかなー。 私には、しゃわしゃわ、のんびりマイペースで咲いているように見える。 さるすべりが印象的にでてくる小説は 梨木香歩「家守綺譚」 これは木肌がすべすべことから、女性的な木として書いてあるが これも、あんまりぴんとこない。 私の感じだと、名前から連想するからかユーモラスな感じだ。 手元にないので、はっきりとはおぼえてないが 「草の花」福永武彦 にも、印象的にさるすべりがでてきたはず。 これは、かなり暗いイメージで出てきた覚えがある。 独特な風貌の木だから、いろんなイメージを感じさせるのか…。 あれこれ思っていたら、「家守綺譚」と「百日紅」を読み返したくなり 交互に、つづけて二度も読み返してしまった。