我、食に本気なり

ねじめ正一のエッセイ集。 月刊雑誌連載、三年分ということで36の食べ物がでてくる。 スイカ、アイスクリーム、そうめん、本枯節 梨、ホットドッグ、牛乳、寒天…などなど(もっとほかにも) 子供のころの、思い出の食べ物の話は、なつかしく、あたたかく おいしそう。 どの食べ物の描写をとってみても とんとんとリズミカルで、くわしくて まるで自分が子供になってじっと見てる様な気になってくる。 そして、子供のころの思い出には必ず登場の だめおやじな父親の、おやじぶりがいい。 大人になって、食べたお寿司やそばの話は、 やっかみか…(^_^;)、あんまり共感はしなかったのだが。 私は児童書が大好きで なかでも、作者が自分の子供の頃のことを書いた話は特に好きな度合いが高い。 チャンネルを回していて、たまたま合っているとつい見てしまう番組が NHKの「わたしがこどもだったころ」 別に興味がある人が出ているわけではないのに。 こどものころの思い出の食べ物の話、これが面白くないはずはないのだった。