天地明察 …読了

あまりにも減らない予約者数に、先週、とうとう待ち切れず 「天地明察」を買ってしまった。 和算に興味があって、囲碁が好きとくれば やっぱり、これを買わないでどうするという気になってしまった。 主人公「渋川春海」は御殿碁の家柄(江戸時代のプロ棋士みたいなもの)で、 それなのに囲碁より和算に夢中という実在の人物だ。 思っていた以上に、読みやすくて(もちろん作中の問題は解いてない) あっという間に読んでしまった。 主人公もまわりの登場人物もほとんどが実在の人物なのではないかと思うが 小説としてキャラクター設定しなおしてあるので みないい役柄で、気持ちよく読み終わった。 とくに、観測旅行に一緒に出かけた建部と伊藤が、私はお気に入りだ。 和算ものを、あれこれ読んでいた時 和算の大物、関孝和を悪役にしていた小説があって(題名は忘れた…) あまりいい印象を持っていなかったのだが この小説では、いい役だったので、イメージアップ。 数学で赤点ばかり取っていたのに、なぜ和算の世界に惹かれるのかは 自分でもよくわからない。(^_^;) パズルっぽい感じがするからかもしれない。