先日、用があり実家へいったときのこと。
実家といっても私が家を出てから、両親が移り住んだ家なので
私の部屋はもちろんなく、なんとなく落ち着く居どころがない。
幸い、子供のころの本は、かなり捨てずに持ってきてくれているので
暇を持て余したら、だいたい本棚の前へゆく。
今回は結構時間があったので「人形ヒティの冒険」を読み返した。
アメリカ、開拓時代 とある家の手伝いに来た行商のおじいさんが
その家の女の子に、作ってくれたナナカマドの人形。
次々に持ち主を変えながら過ぎてゆく人形の100年の物語だ。
行商のおじいさんはアイルランド移民。
17センチくらいのナナカマドの木切れをアイルランドでは
お守りに持ち歩くのだそうだ。
最初の持ち主の子が、服に人形の名前を刺繍で縫いとりしたおかげで
人形はずっとヒティと呼ばれ続ける。
多分、小6か中1のころだったか、
これを読んだ私はすっかり影響されて 布製の人形を作った。
そして柔らかいから、「Sotty」と名付けて服に刺繍した。
それを言うならせめて「softty」だろう! …しかもソティじゃ炒め物だし。
こんな感じだったかなぁ。 髪の毛は毛糸だった。
アメリカの100年をヒティは旅してゆく。
ときに先祖伝来のコットンの花嫁衣装用ハンカチで
ウエディングドレスを作ってもらったりしながら。
(これは今、読んでも見てみたい!子供のころ、どれほど憧れたものか)
※ レイチェル・フィールド 著者 絶版。
図書館にもあんまりなさそう。
2006年に新訳で出版されているようだが、これも絶版。
ただし新訳の題名は「ちいさな人形のちいさな奇蹟」
(…このタイトルはあんまり、しっくりこない)
ちなみに原題は「ヒティ」副題が「その最初の100年」