トテ馬車

先日 用事を終えて、地下鉄の駅までいくつもりで、道を間違えてしまった。 しょうがないので、そこからもう一つ先の駅まで歩いていたら 移転していた有名マンガ古本屋をみつけた。 ふらっとのぞいて、場違いか~と、出てきたら入口付近に ずらっと54円(だったか?)の本が並んでいる。 ついでにながめて帰ろうとしたら…。 なんと「トテ馬車」千葉省三 復刻版を発見。 totebasya.jpg 昭和4年出版のものを昭和51年に復刻したもの。 でも新品のようにきれいだ。 これは105円。 これには大好きな「高原の春」がのっているのだ。 検索してみると函がないからかなり安かったのらしい。 「高原の春」 この短編はほんとに短いお話で、ストーリーらしいストーリーもないのだけれど 春の楽しさが溢れていて、とても好きだ。 私が持っている「とらちゃんの日記」には収録されてないが 収録されている「トテ馬車」の続編として、あとがきで紹介されている。 そのあとがきを読んで、とても読みたくなり、何度か図書館で探して読んだことはある。 しかし絶版で買うことはできないと思っていた。 とうとう我手に。 しかも旧仮名遣い、旧漢字。嬉しい。 私が子供のころから何度も読んだ本は、もうぼろぼろで 今と違って紙の質も良くなく そっと開かないと、崩れそうになってしまっている。 toratyann.jpg 全部同じ話が収録されているわけではないけれども かなりダブっているので、心配しいしい本を開く回数は減らせそうで 嬉しい。