四月に読んだ本

吉備真備入唐絵巻の謎  黒田日出男  ゆびぬき小路の秘密   小風さち     先送りできない日本   池上彰      ルーズヴェルト.ゲーム 池井戸潤 コミック ブルーホール      星野之宣 ブルーワールド     星野之宣 星空のカラス      モリエサトシ ネコあるある      ナガタクミコ 予約していた本が一緒にきたので 意外と忙しく読んだ一か月だった。 ゆびぬき小路  これは著者名を見てなければ、古い翻訳の本だと思っただろう。         その雰囲気が好きだった。 ルーズヴェルト.ゲーム   下町ロケットの作者の小説。同じように一気に面白く読んだ。               とにかくきちんとしたものを作らなきゃとも…。 吉備真備入唐絵巻の謎   従来の論に反対する著者の研究の結論がかかれていて              納得できる。読み物としてはおもしろくななかった。                            しかし、この絵巻そのものは、なかなか面白い!              それについて、囲碁で参加しているsnsに投稿したものを              コピーして、続きに貼っておくので、よければどうぞ。                         ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 昨日、九州国立博物館のボストン展を見に行ってきました。 そこで意外な面白いもの発見。 「吉備大臣入唐絵巻」という 長い巻子本です。 平安末期に後白河法皇の依頼で描かれたらしいのですが 内容が、ラノベ?マンガ? ちょっと長くなりますがあらすじを。 終わりに碁を打つ人にとって面白いとこが出てきます。 辛抱してお読みください。(^_^;) あ、後の方だけお読みいただいても。。 ☆☆ 遣唐使として唐に行った吉備真備は そこそこの待遇をうけるどころか、なぜか幽閉されてしまう。 そこへ唐人は幽鬼を送って真備を殺そうとする… のだが…なんとこの幽鬼は さきに遣唐使として唐にわたって 客死した阿倍仲麻呂が死後、変身した姿で 殺すどころか、吉備真備に協力してくれる。 難題をだされたが協力してクリア。(ここはちょっと割愛) つぎに経験がないのに、囲碁の対局をすることになる。 いよいよです~ 幽鬼が幽閉先の天井の格子を碁盤に見立てて 教えてくれる。 変体がなで読みづらいが漢字で三六一と文章中に みつけたので、十九路盤であったのがわかる。 碁石は?(どうしたのか解説になし) 一夜漬けでのぞんだ対局。(一晩かどうかは不明) なんと真備はズルして勝つのである! 碁石を呑み込んで勝ったと書いてある。 …どこの、なんの碁石だろう? アゲハマ呑んだら、損だし? 生き死ににかかわる急所の石なら、ありかも知れない? 一夜漬けでそこまでわかるとは!? しかし敵もあきらめない、服を脱がせ下剤を飲ませて ズルをあばこうとしている! …私が絵を見たところでは、吐かせようとしている絵に見えたのだが… 解説には下剤をと書いてあったから 出さないように我慢してる顔だったのか…? ここからがまた、すごい。 この苦境を真備は、なんと超能力を使って なんかごまかして 国に書物や囲碁を持ち帰ったとある。(解説より) トイレを我慢するのに超能力を使ったんだろうか…。 そのあともいろんな難題を超能力で乗り切って 日本に帰ってきたらしい。 もっと早く使えば?という気もするが…。 展示されていた最後の絵は 日本に帰る時の荷物を積んだうま。 馬の横腹あたりに碁盤がくくりつけてあった。 こうして持ち帰ってきたらしい!? ☆☆☆ 日本初の勝利がこんなものだったとは。。 先人の名をはずかしめないよう碁を打つなら 呑み込んでズルすべき?!(@_@;) 全文読んでみたい~。 法王はいったいどうして こういうものをつくらせたんだろう? いろいろ不思議でおもしろかった。 ~~~~~~~~~~~~~~ この謎が解けるのかと、借りた本だったが 謎はそれではなく 絵巻が修復された時に、まちがって つながれたであろうと、いう仮説の論証だった。