百日紅
九月になったのに、公園のさるすべりは、まだ花をつけている。
さすがに、百日の紅。
百日紅というと、杉浦日向子さんの「百日紅」
さるすべりは、作中には全然出てこないのだが
解説によると「わさわさ、もりもり」咲くのが、
このマンガにでてくる「北斎」らしいんだそうだ。
そうかなー。
私には、しゃわしゃわ、のんびりマイペースで咲いているように見える。
さるすべりが印象的にでてくる小説は
梨木香歩「家守綺譚」
これは木肌がすべすべことから、女性的な木として書いてあるが
これも、あんまりぴんとこない。
私の感じだと、名前から連想するからかユーモラスな感じだ。
手元にないので、はっきりとはおぼえてないが
「草の花」福永武彦
にも、印象的にさるすべりがでてきたはず。
これは、かなり暗いイメージで出てきた覚えがある。
独特な風貌の木だから、いろんなイメージを感じさせるのか…。
あれこれ思っていたら、「家守綺譚」と「百日紅」を読み返したくなり
交互に、つづけて二度も読み返してしまった。