このごろ読んだ本 ノボさん
伊集院静 著
二年くらい前に、NHKのドラマ「坂の上の雲」をみて
正岡子規のことは少し知っていた。
ただ、「坂の上の雲」は正岡子規と秋山真之兄弟の話だったので
漱石はちょっとしかでてこない。
この本は、漱石との交友を中心に書いてあるということで
それがとても楽しみだった。
偏屈なイメージの漱石が、常識的で優しく暖かい友として書かれている。
子規は、駄々っ子のようだ。
実際のところはどうだったのか。
それはわからない。
しかし、漱石がたくさん句を作り、子規に送って添削してもらっていたことは
事実で、たくさん残っている。
かけがえのない友とお互い思っていたのは間違いないと思う。
きっと、この小説のように。