子芋の焼いたの

第二弾、本に出てくるおいしそうなもの。

「とらちゃんの日記」千葉省三 

作者の子供時代の思い出が短編集になっている。

明治のこどもたち。

そのなかの、「梅づけの皿」は、作者が聞いた

母のこどものころの思い出話なので明治も中頃のことになると思う。

 

養女になって伯母さんの家で暮らすことになった、はつ。

さみしくて、歯も痛く、甘えたい気持ちもあって

梅漬けを食べないと、意地を張る。

怒られて飛び出して、反省して帰ってきたとき

皿には、大好きな「子芋の焼いたの」がのっていた。

 

あらすじを言うと身もふたもないが

ザシキワラシ読書(その場にいるような気持ちになる)が得意な私が

ザシキワラシになれない。

なぜなら、はつそのものに同化してしまうから。

 

さぞおいしかったであろうと、作ろうと思うまで、

なぜか何十年も、子芋の煮っころがしだと思っていた。

焼いたの、って書いてあるのに。

はつになって読むとまで言いながら。。。。

 

はて。

子芋を焼いたことがない。

焼いたのを食べたこともない。

検索、検索。

ある。二通り。

 

丸ごとオーブンと、切ってフライパン。

オーブンも、フライパンもなかったであろう明治。

さつまいもの焼き芋のように、焚火で焼いたのか

切って、厚手の鍋で焼いたのか…

栃木の名物料理にヒントがないかとも思ったけど見つからなかった。

 

なので、オーブンと、フライパンを使うという反則技で

二種類作った。

f:id:rinngonotane:20190209175351j:plain

焼くと、里芋っぽくなくなる!

じゃがいもっぽい。

 

第一弾、本に出てくるおいしいものも、そういえば

いもだった。

いもが好きなので。。

 

もし、栃木あたりのほんとの「子芋の焼いたの」の

作り方をご存じの方がいらっしゃったら

ぜひ教えてください!