現在は年に二回しか、衣替えと言わないけれど
昔は年に四回、衣替えをしていたらしい。
前にも書いたけれど、仮名四季往来によると
けふから五月四日まで袷を着まいらせ候
けふより足袋をばはき候らはず候
今日から袷って?今まで何を着てたんだ?と
初めて読んだときはびっくりしたんだが
その後、調べたり、幸田文のきものを読んで
これか!とはたと思い当ったりしたのだった。
綿入れだったとは。
綿入れと言えば、半纏や丹前しか見たことがない。
今でも、知識として知ったものの、
冬に着る綿の入った着物の着心地は、わからない。
せっかくなので、どこにも行かないんだけど
家で着てみようかと、出してはいたんだが…
今日は、冬が戻ってきたように、寒かった。
外でする用があったので、着ぐるみのように、朝から着ぶくれていた。
さて、落ち着いたから、着物着る?
…いや、もう着替えたくない。。
無理に今日着ることもあるまい、気持ちのいい日に着ることにして
着物たち全員待機!それほど待たせないから。
それにしても、仮名四季往来によると、袷の出番は春も秋も短い。
秋に至っては一週間。
それを、家で、裏を外したり付けたり、綿を入れたり、抜いたり
ちくちくと、夜なべして大急ぎでやっていたのだから、すごい。
祖母はそうしていた、と、こどものころ聞いた。
ただし、縫い目はとても大きくぬったらしい。
それは手抜きじゃなくて、そのほうがきれいに着られるとか
それは、祖母からではなく、どこで読んだんだったかなぁ。
多分、やっぱり幸田文さんの本だった気がする。
さて、今年の旧暦の五月四日はいつかな~と、
カレンダーをめくったら、え、え、え?
四月が二回ある。
そうか、今年は四月が閏月の閏年なのか。
…やっぱり、旧暦は不便だったろうなぁ。
去年、山から採ってきたクレソンに花が咲いた。
今年は、畑のレンタルをあきらめたので、プランターに大きな期待を
かけている。
ルッコラと赤紫蘇も「蒔くで~!」と蒔いた。
去年の種なんだが、出てくれるかな。
追記
去年の旧暦四月一日の記事を読んだら
衣替えだが、暑くて、袷なんぞ着ていられるか!!と叫んでいた。(^^;
去年は五月五日だから、無理ないか。