偶然のあんみつ

カップアイスのかき氷にあんこをのせたくて

残っていた小豆であんこを煮た。

おいしかったので、缶詰を買ってきて

寒天つくって、あんみつにした。

 

断砂糖…なんて、どこへやら。

暑さを乗り切るには食べたいものを食べようと、

断砂糖も、食費の予算も度外視の日々。

 

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アイスまでのせている!

 

これを食べた次の日だったか、たまたまテレビをつけたら

グレーテルのかまど」があっていた。

石井桃子のみつまめ」

 

先月、石井桃子さんのエッセイ「家と庭と犬とねこ」を読んで以来

「プーと私」や訳本の「麦とおうさま」を読んだり

「チムラビット」を読みかえしたりしていたところだったから

この偶然がうれしかった。

 

 

そして、今更ながら、自分のいいかげんさを再確認したのだけど

こどものころ、いとこの家からもらってきて、ずっと大好きだった

「こねこのピッチ」も、「ちいさいおうち」も石井桃子さんの訳ではないか。

私のどんぐりまなこは、節穴だ。。。

さすがにプーさんは知っていたが。。

 

私の最古参愛読書にずらりとならぶ、「石井桃子訳」の文字。

私の脳みそのかなりの部分は、「石井桃子訳」でできていたのだった。

 

エッセイに出てきた犬養家でプーさんの原書に石井さんが出会った話は

二十代のころ読んだ、犬養道子さんの「花々と星々と」だったか

「ある歴史の娘」だったかで、私は読んでいた。

こんな政界のトップと知り合いの人が、プーさんを訳したのか!と驚いて

そのまま石井桃子さんに対する興味は薄れてしまっていた。

 

 

が、この「家と庭と犬とねこ」を読んで、そのイメージはがらりと変わり

親近感と、その親近感を上回る尊敬の念…押しつぶれそうなほどの…

を持つようになった。

 

そういえば、先日の

サンドイッチの「ふくろ小路一番地」も石井桃子さん訳だった。

 

rinngonotane.hatenablog.com

 

児童書が好きだと言うと、

たいていの人は、こどもと読書にかかわることが好きなのかと思うらしいが、

私は、こどもが苦手だ。。。

私は自分が好きだから、読んでいる。

中学生の時、大人になるんだから、こども向けの本からは卒業したほうが

いいんだろうと、勝手に思い込んだけど

結果、中、高校生のころ読んだ本で、愛読書になった本はない。

(代わりに、それでも読んだ「ぼくはネンディ」は今でも私の愛読書だ。)

大人になってからは、大人らしいものを読まなきゃという気持ちは

きれいさっぱりなくなったので、もう、読みたい放題。

 

石井さんのエッセイによると、「くまのプー」は合う人と

合わない人がはっきり分かれる物語らしい。

 私は相性がよかったんだな、幸せにも。

 

rinngonotane.hatenablog.com

 

いつか、この看板をみて「あ!これは!」と言ってくれる人がいるかもしれない。

 

「みつまめ」は読んだエッセイには出てこなかった。

番組もつけた時には、途中だったので

「みつまめ」とのエピソードは聞き逃した。

こどものころ、食べたかったものだとか、番組案内に書いてあった。