少女小説を思い出す「なでし子物語」

図書館に予約の本を受け取りに行ったら

受付近くに、飾ってあったので、借りてきた。

 

 

伊吹有喜さんの小説は、何冊か読んだことがあって

どれも、ほのぼのしているので、どんなときでも読みやすい。

なので、迷わず借りてきた。

 

今まで読んだのは…

四十九日のレシピ

「犬がいた季節」

「ミッドナイトバス」

「彼方の友へ」

「BAR追分」シリーズ

 

まだ、あったかもしれない。

「彼方の友へ」は、このなかではちょっと異色だったと思う。

 

さて、「なでし子物語」

途中で、はたと気づいたことがある。

この作者は、私が好きな少女小説や、児童書が好きなんだな、と。

それにたいするオマージュと言ってもいいんじゃないか?

 

私にとって、少女小説に欠かせない

おいしいものや、服の話や

そして、日常の料理、家事、そんなものがちゃんとはいってるし…

いやいや、そもそも…

 

ここから先は、ネタバレにつながるので

隠しておきます!!

もし、これから読もうと思う人は、読んでから見てください!

 

読んだ人に向けて、話すつもりで書くので

前後なし。思いつくまま。

 

「なでし子物語」を読んだ人でも

少女小説や、児童書に興味がない人には

わけわからんと、なるかもしれませんが。。。

 



読むにはドラッグして反転させてください。

 

 

 

基本設定、これは、秘密の花園!ですよねー。

立海は、コリン。

耀子は、メアリー。

正確には関係も違うし、メアリーと耀子は、性格も違うけれど

病弱な少年と二人で元気になってゆくところはそっくり。

七夕のお祭りからはじまる純日本風設定に

しばらく、気がつかなかったけれど

あれ?なんだか設定が似てるなと思い始めたころ

五平餅で確信。

これは、ムーアで食べたじゃがいもだ。

 

さて、ハムくんは、ギルバートではないか?

ハム君がらみは、赤毛のアンを連想しませんか。

何とも乙女チックな、かごに入れた花。

クリスマスパーティで、うっかり間違って飲んだ梅酒は

アンがダイアナに飲ませてしまったイチゴ酒を

思い起こさせるし

おじいさんが買ってくれた服は

アンの茶色の袖がふくらんだワンピースを思い出す。

 

最後の立海が計画していた、サプライズパーティは

「小公女」を思い出した。

屋根裏のご馳走。

ししなべが小公女のクリスマスのご馳走?

こじつけすぎかもしれないが、連想したものはしょうがない。

親同士が友人だったというのも、似ているし

なにより、「秘密の花園」「小公女」は作者が一緒だから

連想してしまう。

 

お兄さんからもらった手帳が、なかなかいい。

これも、ひょっとしたら、何かありそうだと思うんだけど

思いつかない。

私が、昔、自分で作った話に、似たようなのがあるんだが

たぶん、それも、どこかで似たような話をよんでいたからかも

しれない。

 

これ以外にも、なにかありそうなのだけど…

このつづきの本二冊は、ストーリーを楽しみつつ

(あんまりつらい目にあわんでほしい)

少女小説ネタを探してしまいそう。

少女小説ネタがないか、探しつつ読むことになりそうです。

 

 

 

そして、この小説はあと二巻つづきがあるそう。

本来、この小説は、主人公の成長の物語である。

応援しつつ、横道にそれつつ続きを読もうと思う。

 

もう、全部読んだ方がいらっしゃるかなぁ。

まだ、続きは言わないで下さいね。(笑)