ライム博士から、マザーグース、そして、モンモランシー

読んだ本から、連想したこと、思いついたこと、そのままにふらふら。

長いし、あれこれ話は飛ぶし。

 

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でも、だれかに話したい!(^^;

お茶でも淹れますから。

 

 

先日、梅を見て、「天花粉」を読んだあと

坂田靖子ブーム再燃、いろいろ読みかえしていた。

 

そのなかの一冊。「ライム博士の12か月」

 

どこかの星の宇宙船が、出来損ないのロボットを

地球に不法投棄していき、

それを拾ったライム博士と、その出来損ないロボットメフィストとの、

ドタバタナンセンスストーリーで…

 

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メフィストはこんな感じのロボット

 

そのなかに、ライム博士が、不思議の国のアリスっぽい世界に

行ってしまって、ひどい目に合う夢を見る1話がある。

 

海に投げ出されて、助けてもらったのはよかったが

それはなんと、おわんの船で、のっている二人の男が

「我々はゴッドハムの賢人」ジェリィとジェームスであると名乗り

歌を歌いだす~

 

わしらはゴッドハムのさんりこう~

おわんで海へのってた~

もすこしおわんが丈夫なら~

ここらで唄はおわらない~♪

 

といって、おわんは沈み、

ライム博士は「ここで終わるな~」と叫びつつ、海に沈み、

その後、不思議の国の登場人物たちにでくわして

また、散々な目にあうのだ。(夢の中だけど)

 

二十代にこのマンガを買ったときは、まだネットがなかった。

ゴッドハムの賢人ってなんだろうな、と思っていた。

(この時点で、なんとなく、マザーグースっぽいという気がしていた。

ほかの登場人物が不思議の国のアリスだし。)

 

それから、35年!くらいたったころ、

ブログ友から、「ボートの三人男」を子供のころ、少年少女文学全集で

読んで、おもしろかった、と、聞き、ピン!と来たのであった。

 

「ゴッドハムのさんりこう」、とは、「ボートの三人男」ではないか?と。

 

で、図書館に行き、借りたけれども、それはそれは、古い本で

読みにくいことこの上なし。

それでも、頑張って読んだが、ユーモア小説のはずが

笑う余裕がないまま終わった。

なんとか、「ゴッドハムのさんりこう」と、「ボートの三人男」とは、

違うということはわかった。

勘は大外れ。

 

思えば…

借りて読まなくても、ネットで「ゴットハムのさんりこう」を

調べればよかったのだ~と思いつつ、検索した。

 

すると、ロレッタセコハンというバンドのCDばかりがヒットする。

ユーチューブでこの曲があるかと探してみた。

カッコいい曲が何曲か見つかったが、「ゴッドハムのさんりこう」はなかった。

で、そこからどうやって探したか、忘れたが

やっぱり、マザーグースだったということが

わかったところまでで、数年前の記憶は途切れている。

 

そこで、今回、もう一度、検索しなおしてみた。

ロレッタセコハンの曲に「ゴッドハムのさんりこう」がないのは

あたりまえだった。

アルバムタイトルだったから!

なんと…、ちょっと考えればわかるはず。

 

そして、坂田靖子さんの、マンガに出てくる歌詞に一番近かったのは

北原白秋訳だった。

(前回も、ここまでたどり着いていた気がする。)

 

坂田靖子さんは、きっとこの白秋の本を読まれたのだろう。

ロレッタセコハンも、そうだろう…が、何パーセントか

「ライム博士」からかも?とか想像すると、楽しい。←勝手な想像。

 

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「ライム博士」を読んで、連想から、もう一度「ボートの三人男」が

読みたくなり、借りてきた。

浦瀬白雨、丸山才一、小山太一

明治、昭和、令和の訳。

図書館が、しばらく定期休館なので、長く借りられる。

 

モンモランシーとは、三人の連れの犬の名前。

 

前回、挫折寸前までいった本の訳者、浦瀬白雨は漱石の教え子だったらしい。

ということは、当然、漱石もこの原書を読んでいたのでは?

この本、「吾輩は猫である」っぽいところも!と、

またしても勝手な想像で一人盛り上がる。

…が、もし、そうなら、すでに周知の事実なんだな。。

 

原題  Three Men in a Boat, To Say Nothing of the Dog!

の後半部分の訳の違いについては

新しい訳本が出た時、話題になったらしいので

浦瀬白雨の訳がなんだったか、気になっていた。

おぼえてなくて、情けないなんて思っていたら

なんと、後半部分の訳はない!

そうだったか、よかった。

 

前回、なぜよりによって一番古い本を借りたかというと

それしかなかったから。

 

出来損ないロボット、メフィスト

悪気はないけど(ないのか?)

やることなすこと、迷惑行為で

ライム博士は、ほんとに困っている、でも、いないとさびしい。

ん?なんか似たような感覚が…

あ、アンディ。

 

そういえば、メフィストは宇宙船から捨てられているし

捨てられた、犬か猫のようだと、今回初めて思った。

 

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マザーグースは、多くの小説や映画の中に、

スパイスのように使われている。

白秋訳の本、読んで見ようかなぁ。

すぐ、読もう!にならないのは…

活字を読むのが大好きなのに、詩歌を読むのは

ちょっと、苦手だから。

 

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まずは、借りてきた本を読もう~。

 

 

 

ここまで、たどりついてくださって、ありがとうございました。

 

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