江戸から明治へ変わっていく頃を書いた本

いろんなジャンルの本を読むけれども

春頃から、ずっと継続して読み続けているのが

江戸から明治へと変わっていった頃のことを、書いた本だ。

 

きっかけは、Amagonさんのブログを読んで面白そうと思ったから。

amagon.hatenablog.com

 

 月に一度、テーマを決めて、それこそいろんなジャンルの本を

紹介してくれるブログ。↑

 

そこで…

まず、イザベラ.バードの「日本奥地紀行」を読み始めた。

前から、大きな歴史上の出来事ではない、

その時代の暮らしぶりというものを知りたいと、ずっと、思っていたが

その詳細な記録は、期待以上だった。

明治11年の日本、日光から山形、新潟、北上して、北海道までの

富裕な家庭の様子から、生きるぎりぎりの生活をしている人々のことまで

細かく書かれていてる。

その場でメモをしていたとしても、

夜、宿で日記を書くとき、よく、おぼえているなと驚くしかない。

彼女の見る目は、厳しくて、優しい。

 

こまごまと書かれたところを、何度も行きつ戻りつしたので

読み終わるのに、時間がかかった。

 

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読み終わったあと…

 

前書きにあった、持病の養生のために外国旅行しているという割には

とても、ハードな行程で、なんども馬から落ちたりもしていて

これが、療養のための旅行?というのが、腑に落ちず、

検索して探して読んだのが

(これはAmagonさんのブログではなく自分で探した。)

「イザベラバードと日本の旅」金坂清則

 

バードの評伝のようなもので、詳しかったけど

詳しすぎて、あんまりおぼえてない。。。。。

ただ、やはり療養の旅ではなく、ちゃんと、後ろ盾もある

研究の旅だったらしいということは、わかった。

 

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そして、次に

やはり、Amagonさんのブログで紹介されていた

「逝きし世の面影」渡辺京二

幕末から明治にかけて、日本にやってきた外国人たちが書いた日本。

美しい風景や明るい人々、といった感想をたくさん引用されている。

 

ちょっと、褒められた部分ばかりを集めているというところはある。

けれど、そういう面もあっただろうと思う。

景色をほめられている。人々が明るいと言われている。

エデンの園に例えている人も、いる…

 

それで、杉浦日名子さんの漫画、「エデンの園(短編)」を読みかえしたり。

                「東のエデン」でした。

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そして…

読んだ本を返しに行ったときに、たまたまカウンターの横に

陳列してあった、「幕末下級武士の絵日記」大岡敏昭

ずっと、そういう時代のことが書かれた本を読んでいたせいか

ぱっと目について借りてきた。

 

著者の大岡敏昭さんは、この下級武士ではなく、解説している人で

絵日記を描いたのは…

忍藩(現・埼玉県行田市)の下級武士・尾崎石城。

 

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これは、もう、楽しい。

なにしろ、絵日記なので、絵も楽しい。

暮らしぶりも、人となりも、楽しい。

親近感もある。

 

外国人から見た日本人、を読んだ後では

なるほど、こういうところが、あんな風に見えたのか、などと

思うところもある。

 

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唐突だけど、漱石とローラ.ワイルダーの共通点は…

 

同じ年生まれ。

1867年 慶応三年

 

イザベラ.バードが日本を旅したのは、1878年。

 

だから何だってことはないのだが、

そうか。。と、いろいろ思いが巡る。