あけましておめでとうございます!

タイトルは勘違いではない、今回は。

今日は旧暦の一月一日。

 

f:id:rinngonotane:20200124223239j:plain

 

今年は、立春よりはやい正月だけど

(旧暦の正月が、立春前になる年と後になる年は半々くらいらしい。)

もう、初春らしく梅が咲いている。

(ここ数年、暖冬で驚くほど梅の開花は、はやいが。)

陽ざしも初春らしい気がしてくる。

 

今年は、新暦の正月も、旧暦の正月も、

正月料理らしいものはつくらなかったので

懐かしい正月料理を思い出してみる。

 

子どものころ、我が家は、ほぼ季節の行事をしない家だった。

唯一、正月は母の実家に帰るので、祖父母と正月らしい正月を迎えた。

 

晦日、祖母は台所の板張りに一日中座り込んで

おせちを詰めていた。

そのまわりを何かしたくてうろうろしていたが

邪魔だと、追っ払われるのだった。

 

元旦には、床の間に餅花が飾られて

畳には赤い毛氈がひかれ、一人一膳お膳が並び雑煮を食べる。

(すごいお屋敷のように聞こえるが、古い古い長屋である。)

 

博多雑煮。

やきあごとこんぶと干ししいたけでだしをとり

だしをとった、しいたけ、たけのこ、さといも、ぶり

花形に型抜きされたニンジン、大根、かつお菜、蒲鉾に餅と

具だくさんの雑煮だった。

 

ゆずりはの上に生の大根を半分に切ったものと

黒豆と、あと、たつくりだったか、かずのこだったか、がのって御膳に並んでいる。

(絵は描くのが面倒なため、だいこんと黒豆のみ。こんな感じ)

で、この生の大根はのってるだけで食べない。

なんのおまじないか、聞いておけばよかったが

祖父母も知らなかったかも。。

 

f:id:rinngonotane:20200124225834p:plain

 

お箸はくりはいばし。

栗の木をけずったもの。

やりくり上手になるようにだとか。

 

黒豆も、まめまめしく働くようにと。

 

行事のごちそうは語呂合わせが多い。

 

お鏡や注連縄飾ったり、年末のバタバタした様子は大好きだった。

正月の雑煮を並んで食べおわるあたりから…

だんだんと、ぼわんとゆるんでいく正月の空気がいやで

わたしの正月は終わった…と思ったものだ、今でも。

 

旧暦で行事しよう運動、 

こっそり、ひっそり、じゃなくて堂々とやってはどうですか?という言葉を、

ある方からいただき、すっかりその気になり

また、勘違いしたな?と思われかねないタイトルをつけてみた。

 

しかし、今年は、タイトルで叫んでみただけになった。

来年の旧正月は、もっと正月らしくするぞ……あ!鬼が笑った!