アントンの料理

たまたま、ホテルのスクランブルエッグレシピ!というページに行き当たり

ついでに、レシピをみたら…

 

小麦粉を入れる、と書いてあって驚いた。

ホテルの料理なのに小麦粉を入れる?

私はてっきり、節約のため

アントンはかきたまごに小麦粉と水を入れかさ増ししてるのだとばかり思ってた!

 

アントンとは、ケストナー著の「点子ちゃんとアントン」の登場人物。

お茶目で考えなしだけど友情にあつい点子ちゃんと一緒に

悪者をやっつける、勇敢で親孝行でけなげな少年だ。

 

あらためて、確認してみたが…

 

おかあさんが、病気のため、アントンが料理を作り

遊びに来た点子ちゃんが、アントンに教えられながら手伝う場面で

なぜ、小麦粉を入れたのかと聞く点子ちゃんに

「麦粉と水を混ぜると分量が多くなるんだ。」とアントンは答えてる。

 

私が卵を節約するためだったと思い込んでいても無理はないかな。

 

さて、ホテルのレシピ以外も見てみたが

結構、小麦粉を入れるというレシピはあった。

ただし、水じゃなくて牛乳とか生クリームとか。

 

でも、まぁ試しに、水と小麦粉を足してスクランブルエッグを

作ってみた。

 

そうそう、アントンはゆでじゃがいももつくるので

ゆでじゃがいもも作った。

見た目、色どりが…いまいちで、おいしそうにみえないが

あえて、パセリなどはなしで、アントンと同じにした。

 

私の好みでは、卵だけがいいな。。

 

が、「本の中のおいしそうなもの」カテゴリーには強引に入れよう。

 

この前の日は、アントンは「ドイツビフテキ」をつくったらしい。

こちらのほうも、相当気になる。

昔読んだ本に、アントンの「ドイツビフテキ」は

ハンバーグの事だった!というのがあって、ずっとそう思っていたが

今回、調べてみたら、そう一筋縄ではいかぬようだ。

「ドイツビフテキ」がどんなものかは、宿題に!

これは、きっとほんとに「おいしそうなもの」になるんじゃないかな。

 

 

 

ここからは、料理と関係ないけど。。

 

さて、そうやってアントンはがんばっていたのだが

おかあさんは、自分の誕生日をアントンが忘れていたと

がっかりして、よろける体で、自分で花を買いに行ってしまう。

そして、自分を責めて家を飛び出すアントン。

各章ごとに、作者が読者に向かって一言書いているのだが

こともあろうに、ケストナーは家を飛び出したアントンを短慮と責めている。

それはないよ~。

 

しかし、ケストナーの「わたしが子供だったころ」を

読むと、ケストナーのお母さんは働きすぎてよく不安定になっていたようで

ケストナーがそう考えるようになったのも、しかたないのかもしれない。

 

ケストナーの本はたいてい好きだが

この本は、ここがちょっと気になってしまう。

 

この部分があるから、大団円にちょっとひっかかりを

感じてしまうのだが…

 

まぁ、点子ちゃんの破壊力があるから、楽しい話だ。

 

この本は、大人になってから読んだ。

こどものころ、友達に借りて一度読んでいたが

全然覚えてなくて、二十代になって読みかえした。

子供のころに読んでいたら、どんな感想を持っただろう。

子供のころ読んだときの、感想は全然覚えてない。。。

 

追記4月27日

コメントに返事を書いている途中で、ふっと思い出した!

 

 

おいしいもの…ちょっと脱線編になった。